手作りの醍醐味

「きのかまり」の製品は、住宅や家具を作ったあとに残る青森ヒバの廃材を使っています。

使用する木材は青森県北部に群生する日本固有の木「青森ヒバ」。約80%が国有林でなかなか手に入りにくい上、成長が極端に遅く、一人前になるには200年~300年もの年月がかかります。
青森ヒバは、現在は主に住宅建築や家具、小物などに使用されていますが、その端材のほとんどが廃材として捨てられています。この木を再利用し、何か使えるものにならないか——。「もったいない」との思いから、青森県の住宅メーカーで働く女性たちが試行錯誤して「きのかまり」の製品が生まれました。青森ヒバの廃材を約3年かけてゆっくりと自然乾燥した後、集成板に加工し、主婦の目線で使いやすく便利な日用品として生まれ変わらせています。

青森ヒバのまな板ができあがるまで

青森ヒバは、地球上の現存する植物の中でもっとも抗菌作用が強く、細菌などの繁殖を防ぐため、調理に使用する木のまな板に最適。「きのかまり」のまな板がどのようにして仕上がっていくかを、現場の写真入でご説明します。


(1)集成板の材料となるのは、製材過程で生まれた荒木(廃材)。荒木を積み上げ直射日光があたらず、風通しのよいところに木を置き、時間をかけてじっくり自然に乾燥させてゆきます。青森ヒバは、生木のまま使うと、木のあばれ(ソリや曲がり、収縮)が激しいため、時間をかけて自然に乾燥させ、安定した材質にします。


(2)自然乾燥した青森ヒバを、集成材に加工します。糊付けの工程で他の板としっかり密着するように、板を削って表面や角を整え、そりや厚さを揃えます。木の面同士がぴったり合わなければ、美しい集成の一枚板にはなりません。職人の腕の見せどころのひとつです。


  • (3)角材になった青森ヒバを糊付けしてプレス。糊は食品衛生法規格基準に合致した安全なもので、もちろん口に入っても無害です。特殊な機械で3~4時間プレスして糊が乾くと、一枚の集成板ができあがります。

  • (4)板の長さ・幅・厚さを揃えた後、板の角に丸みをつける「面取り」をします。これも経験とカンによる手作業。だんだんまな板らしくなってきました。


(5)板の裏表にそれぞれ「荒がけ」「中がけ」「仕上げ」と3回ずつカンナをかけると、表面はすっかり滑らかに。集成板なので、順目の多い方を見分けてカンナをかけるのがポイント。女性だけの工場ですが、このカンナかけだけは、地元の熟練の大工の棟梁さんにお願いしています。


(6)後はフィルムで包装して商品の完成。小さな工場なので一度にたくさんは作れません。どの製品も作り立てのホヤホヤをお送りします。香りは抜群!スーッと清々しいヒバの香り、ぜひ一度お試しください。