匠のレポート

技術とデザインで不用品が蘇る。

十和田プレカット工業の親会社は住宅メーカーです。住宅の建材として切り出した後の端材はどんどん捨てられるのですが、こうした不要木材を捨てずになんとか利用できないかと、会社の女性社員やパートの主婦たちが集まって始めたのが青森ヒバの小物づくりです。
木の見方、扱い方、もちろん木工技術も何も知らない女性たちが始めたこと。電動ノコでケガをすることもたびたび。製品として完成させまでに、15年以上かかりました。
当初は住宅の展示会にいらっしゃるお客様に差し上げるコースターや小さなまな板など、簡単なものを作っていましたが、青森ヒバの木の香りの良さがとても喜ばれましたね。
そこからみんな一念発起。今では廃材を集めるところから、木を切り出し集成材を作る、それを加工して製品として仕上げ、配達するまですべて女性軍団で行なっています。
私たちが使っている木は下北半島の北限の青森ヒバ。現在は貴重な木材で入手が困難になってきています。青森ヒバを使った一枚板のまな板なども売られていますが、私たちはあえて端材を集め、集成材として蘇らせています。余った棒から小さな木切れまで全部使えるんです。
集成材は、乾燥した引き板から大きな節や割れなどを取り除いたものを、木目にそって集成接着したものです。節や割れという木特有の欠点を取り除いていますので、狂い・割れ・ねじれ・反りなどが起こりにくく、強度もあります。手間も時間もかかるので、集成は他ではあまりやっていないようですね。

小物を作った残りの木屑も重宝。

集成材にして、小物を作った後には“木屑” が出ますが、これも使い用によってはとても 重宝なんです。とても良い香りがしますし、 青森ヒバの抗菌効果や消臭作用ももちろんそ のまま。 枕カバーに少し青森ヒバの木屑を入れると眠 るときに気持ちがやすらぐ効果もあるようで すね。市内の幼稚園の子どもたちが枕カバー を持って、みんなでうちに訪ねてくることもあるんですよ。木屑は近所の奥さんたちにも重宝がられてますね。ストッキングに入れて靴の消臭に使ったり、お風呂に入れたり、お部屋に置いたり、いろんな楽しみ方をしているようです。
青森ヒバは時間が経つと香りや効果が薄れると思っている人も多いようですが、霧吹きでさっと湿らせるとツーンとした香りが蘇る。木屑も、お風呂に入れた後など、乾燥させれば何度でも使えます。 私たちが商品を送る時は、この木屑をクッション材替わりに入れさせていただいています。ぜひ毎日の暮らしに役立ててくださいね。


主婦たちのアイデアで皆様に喜ばれる製品づくりを目指しています。
お客様の希望する商品もオーダーメイドで製作しますので、お気軽にお問い合わせください。